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大人のADHDの人の片付け -実録-

おひさまサービスに発達障害の方からの直接のご依頼を頂くことが多くなりました。

大人になってわかった方がほとんどです。


子供の頃良く忘れ物をして先生に叱られた。

好きな教科はクラスで1番だったけど、嫌いな先生の教科は全くしなかった。

大人になって本屋で立ち読みした発達障害の人の本が自分にピッタリだったので分かった。


皆さんそれぞれ、子供の頃「あれ?」と思ってはいたけど、自分がそうだと分かったのは大人になってから。

今回は勇気を出して片付ける決心をし、また、モニターとしてご協力いただいたAさんの部屋の片づけをインタビューから片付け終了までを写真も交えてお伝えします。
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インタビュー
松本 今回おひさまサービスにご依頼頂きありがとうございます。
ご依頼してくださったのはなぜですか?
Aさん 実家にいる時から片付けられなくて、一人暮らしして、やっぱり片付けられなかった。彼から片付けの事でケンカをすることもあって、1人では無理だと思いプロに手伝ってもらって、片付ける事を決心しました。
松本 ご自分がADHDだと知ったのはいつでしたか。
Aさん 学校を卒業して、22.23歳くらいの頃うすうす感じていました。
仕事についてもミスが多くて、人間関係も苦手で職場も変わりました。
なんとなく、そうかもしれないと思っていたのですが、専門医で受診して解りました。
松本 知った時はどんなお気持ちでしたか?さしつかえなければ教えて下さい。
Aさん 分かって安心した、とかいう人もいますが、私はショックでした。
やっぱり、と思う気持ちもあったのですが発達障害という名前がなんとなく…。
松本 片付けで一番困っている事はなんですか。
Aさん やろうとしても集中力が続かなくて、次に何をしていいのかわからない。
空のダンボールがあっても、すぐに片付けられない。
松本 勇気を出してお申込みとモニターで写真撮影も受けてくださり、ありがとうございました。同じようにお悩みを持った方にも勇気を持ってもらえると思います。
まずは、ゴミを撤去してリセットして使いやすく収納していきましょう。
実は一度ご依頼頂いてから、実際に作業に入るまでに約5か月かかっています。

予定していた日が目前でキャンセルになり、「また、電話します」と言われて5か月が過ぎていました。

多分もう電話はないだろうと思っていました。

5か月後に再び電話があり、「やっぱりお願いします」と決心されました。

作業は10時からです。
その日の朝9時ごろ本人から電話がありました。

「今日は、よろしくお願いします。来られるまでにしておくことはありますか。」

お見積りの時に1kの部屋の玄関のゴミの袋が3.4袋そのままになっていたので、

「まだ、あるようなら作業動線が悪いので出して、その場を開けて置いてもらえますか?作業時間の短縮になりますので」

「わかりました」

10時から開始、2人アドバイザーと途中から一人加わり3人で作業を行いました。

お伺いしたときの玄関を開けたときの写真です。
image 玄関を開けてすぐの写真
ゴミが…そのまま。
5か月前より増えています。
あれ?出しておいて下さい、と言っていたゴミがそのまま…。

「あ、やろうと思っていたんですが…」

電話を切った時までは覚えていたけど、他の事をしているうちに忘れてしまっている。

やらなければいけない事を順序だってて行うことが難しい。

それらがADHDの方の特徴です。
これは本人の怠け心では決してありません。

10時に来るからその前にゴミを出しておかないといけない、9時半には行動しないと間に合わない

「やろうと思ってた…」は間違えではないのです。

こんなミスが、やる気がない、仕事に集中していない、という評価につながってしまうから、周りが理解がない職場だと大変だろうと思います。

 

Before
image キッチン
洗いものが数カ月前からそのまま。
詰まっているので水が流れない状態。
臭いもしています。
image キッチン前の状態
ゴミの袋に入っているのに出してない。
袋に入れて分別し、出すだけになっているゴミの袋が5つ以上ありました。
初めて見積もりにお伺いしたとき
ゴミはまとめてあるのになぜ部屋から出してないのか不思議でした。

そしてベランダで朽ち果てたダンボールを見たとき
これはごみをまとめて出すだけでも時間がかかると思いました。

それが下の写真です。
部屋の状態は、床が見えていなくて

洋服、お化粧品、本、などが所狭しと床を占領しています。

備え付けの小さなクローゼットは
前にモノがあって、扉が開ける事が出来ません。
image 1Kの入口を入って右の辺りの
写真
image 入って左側を撮った写真です。
左の壁に沿ってベッドがあります。
洋服を入れる備え付けのクローゼットは大変小さく

今ある洋服を相当数減らしても入れる事はできません。

動線が悪いのでその後ベッドなど大移動する事になりました。

 

作業開始
まずは、要るモノと要らないモノとの選別をしていきます。

これはAさんしかできません。

色々なモノが目に入ると集中力が分散するのでまずかごにある程度のモノを入れます。

このカゴの中のモノに集中してもらい、

要るモノは右のカゴ
要らないモノはビニール袋に入れて貰います。

要るモノはそれぞれこちらでカテゴリーに分けていきます。

取りあえず、紙袋などで十分です。
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洋服などは近くのリサイクルショップに持って行くと言われるので、別に分けました。

袋にして5袋くらいになったので、本当は思い切って処分された方がいいと思いました。

このまま、部屋から出せるだろうか…
そのままになってしまうのではないかと心配しました。

「出さないとまた、部屋を占領してしまいますから、出せないと思ったら資源ごみの日に出して下さいね」
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要らないモノも同時にゴミの分別をしていきます。
ゴミも、出す日にちも書いておきます。
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その日に出せたごみ袋はこの写真の2倍くらいあります。

このマンションはゴミのボックスが大きく
仕分けして置けばいつでも出していいようになっているのですが
ほぼ、その日のAさんのゴミでボックスがいっぱいになってしましました。



4時間近く経過してところで
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床が見えてきたので、家具を移動しました。

1Kなのでベッドを中央に置き、壁をあけて家具が置けるようにしました。

洋服を掛けるものと、たたんでしまう3段のプラスチック収納を
昼休みに3人で近くのリサイクルショップに買いに行きました。

800円、1500円のモノが買えたので良かったです。

ベッドの反対側の壁にそれらをセットし収納したのが下の写真です。

まだ、洋服がこの中に納まるくらいならきっとすっきりしていたと思います。
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でも実際は
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3段ボックスに入りきらなかった季節外の洋服が
ダンボール3つに入っています。

時間と予算があるときに、もうちょっとおしゃれな入れ物にかえてください。

唯一備え付けの小さなクローゼットの引き出しは、着ない古着の着物が占領しています。

「着物は着られますか?」

「着ないけどいつか着るかもしれないから」

「着つけできるんだ」

「できない、いつか習おうと思って」

うーーーん、ここは本人の気持ち尊重が大切。

お部屋がきれいになったら、やりたい事が出来るといいなと思いながら。

ペットもいます

金魚と言えども、飼うとなると水槽だけではなく
お世話するセットもいるので意外に邪魔になるのです。

残ったベランダ側の壁はテレビを置きました。

寝ながらテレビが見れますね。
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1級アドバイザー3人とAさん計4人

10時からの作業は8時間(休憩1時間)に及びました。

集中して要る、要らない、使う、使わない、リサイクルするなど
一生懸命ジャッジしてくださったAさん。

本当にお疲れ様でした。

 

最 後 に
ちょっとくらいの散らかり、くらいで止めておきましょう。

大事(おおごと)になってしまっては、

もう人の手を借りなければ無理だと思います。

それは恥ずかしい事ではありません。

そのままにしてずーっと暮らしている方がつらいです。

楽しい思いをするためにディズーニーランドに行っても
1泊2日で「楽しい」は終わってしまいます。

でも、片付けたら「楽しい」はズ―――と続きます。

夏の旅行の予算を、片付けに…

絶対、後悔しません。
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